高周波誘導加熱と誘電加熱の要点を簡明に説明 Vol.6は誘電加熱の長所と短所

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高周波誘電加熱 [長所と短所]

高周波誘電加熱の特長と短所

長所
 ■内外部の急速・均一加熱・・・被加熱自身が発熱するので肉厚材料の場合でも急速・均一に加熱することができる
 ■雰囲気中の直接加熱 ・・・・・真空や不活性ガス雰囲気中での加熱ができる
 ■包装内部材料の加熱が可能・・プラスチックフィルムなどで包装された内部食品材料なども加熱することができる
 ■熱効率が高い・・・・・・・・被加熱物自身が発熱するので、外部からの加熱に比較し、熱効率が高く経済的である
 ■選択加熱・・・・・・・・・・材料による誘電損失係数の差を利用して、局部・選択加熱をすることができる
 ■起動・温度制御が容易・・・・電源投入と同時に加熱開始し、高周波電力の自在な制御などにより、スピーディーな温度制御ができる
 ■作業環境と安全・・・・・・・燃焼をしないので、有毒ガスの発生や周囲環境が高温にならず作業環境が良い
短所
 ■電力変換効率が悪い ・・・・電子管(真空管)を使用した高周波発生回路を使用するので、投入電力vs出力電力の変換効率が悪い
 ■設備費が他の加熱源より高い・他の加熱手段(ガス、重油、抵抗加熱など)に比較し、装置設備費が高い
 ■加熱できる材料・形状の制限・加熱できる材料の制限や発熱量の相違があり、さらに材料形状が一定でない場合は、均一に加熱ができない
 ■電磁波障害の危険性 ・・・・漏洩電界によるノイズ発生や通信障害を発生する危険性がある

高周波誘電加熱の応用事例

溶着 高周波ウエルダーとして主として塩ビ樹脂フィルムによる様々な溶着加工に利用
 ・浮き輪などの空気物玩具、
 ・ファイル、手帳表紙など文房具
 ・輸液、採血バッグ、カテーテル  
    ・ウォーターベッド
 ・原子力発電に関わる低レベル廃棄物の塩ビ封
 ・繊維製品の芯地の溶着など

予熱 高周波プレヒーターとして主として熱硬化性樹脂の成型前予熱に利用
 ・メラミン製食器・テーブル什器、
 ・フェノール製漆塗用食器・什器の圧縮成型前予熱
 ・コミテーターや自動車・機械部品の圧縮成型前予熱 
    ・ IC、トランジスタなどの半導体部品のトランスファー成型前予熱
    ・ コイル、コンデンサーなどの電気部品のトランスファー成型前予熱
乾燥     ・木製家具・建材・集成材などの接着剤の急速乾燥
 ・印刷業の水性インクや水性接着剤などの急速乾燥
 ・木材や殻類などの農産物の乾燥  
    ・陶磁器などの窯業材料の焼成前乾燥
    ・ 染色後の繊維の乾燥
その他  ・合成繊維製のロープやテープなどの熱処理 
    ・冷凍食品などの解凍、殺菌

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